同調圧力を語るとき、
思い出す事がある。
中学校時代、
バレー部だった。
士気の上がった
バレーボール部の部員たちが、
最後の試合へと向けて
1人、また1人と
坊主頭になっていった。
最初は体育館の照明が
坊主に反射して、
ところどころキラキラと
煌びやかだった。
部員の中には、
わざわざ一緒に予約して
散髪屋へ行き、
一気に4人が坊主になった。
それはまるで、
トイレに行くかのように。
その時には、体育館はもう
プラネタリウムの様に、
ランニングの際は
天の川が流れた。
綺麗だった…
ついに、
髪の毛があるのが、
わたしだけになった。
煌びやかな星の中、
ブラックホールが
わたしになった。
センター分けの髪型禁止の
変わった学校だったので、
6:4分けにしていた。
7:3分けは嫌だったし、
2:8分けは論外だった。
そんな思いもよそに、
体育館では、
タオルを坊主頭に
引っ掛けるという、
新しい遊びまで巻き起こり、
タオルが引っかからないわたしは
タオルが引っ掛かりたい!と、
大半の人が一生のうち
絶対に願うことはない願いを、
心に持った。
あれだけ嫌がっていた部員たちも
坊主を満喫していたし、
どこか誇らしげだった…
坊主…
最後まで、
髪を残したわたしだけが、
異端児扱い。
顧問もどこかよそよそしい。
坊主…
わたしは同調圧力に負け、
意を決して散髪屋へ行った。
「タオルはどれくらいで
頭に引っ掛かりますか?」
「5厘じゃね?」
「5厘刈りでお願いします…泣」
#1 .65ミリ
#返せ青春
#坊主物語
お店からのお知らせ
6月15日(水)
毎月 “ 第3水曜日 ” は畑の日🌿
ボランティアさん募集中📣
上田慎一郎といく
畑で農作業DAY👨🌾
at いずみふれあい農の里
https://www.nounosato.com/access.php
畑といっても周りは「山」
家もなく、車も通らず、
周り一面大自然⛰✨
とっても気持ちいいです🌿
前回は玉ねぎを収穫🧅🎶
上田とドライブして
土を触って、野菜を育てて、
自然と共に生きていく!
車で現地集合もOKです🚗
ご参加お待ちしてます🙋♂️🙋♀️
ぜひ、お気軽に
メッセージください🎶
7月5日(火)
完全予約制❗️
上田慎一郎7周年
立食BBQパーティ(仮)
FOOD:
焼肉万両さんの美味しいお肉🍖
契約農家さんの旬野菜👨🌾
DRINK込み
お一人様7700円
また今年も
ブレーカーまでヒートアップする
この季節がやって参りました❗️
愛する皆様に支えられて
今年も無事7周年を迎えられそうです🙇♂️
一緒に乾杯してください🥂
予約人数に限りがございます💦
ご予約・お問合せお気軽に🎶
▼▼▼
https://fb.me/e/1ZgL0eA9I
「まだまだ修行が足りない」
最近ようやく、
人数の多い御予約を
して頂けるようになってきた。
ありがたい。
先日も8名様の予約があり、
もともと狭いお店の、
上田慎一郎では、
違うテーブルで3名様、
カウンター席で
8Fは満席となる。
楽しい会食となると、
どうしても話し声や会話が
大きな声になってしまう。
あんまり酷い場合はお客様に
お声掛けさせて頂く事も
あるのだけれど、
その日のお客様は、
そんなに騒いでなかった。
しかしながら、
このご時世、
価値観も考えも、
分断されている訳で、
マスク会食される方もいてれば、
全然気にされない方も
同じ店内にいらっしゃる。
内心では、意味ないよなぁと
思っているのだが、
3名様のお1人が
気にされてそうだったので、
パーテーションを増やし
団体様との壁をつくった。
出来るだけ、
全てのお客様に喜んで頂けるよう
全力で営業するのだけれど、
この日は急に、
それは起きた…
違うテーブルの3名様の1人が、
団体様へ
「あなたたち、
この時期に何を考えてるの!?
声を小さくして!!」
と大きな声で言った。
大きな声で、小さくして!にも
驚いたのだけど、それより先に、
わたしが、対応出来てなかった
事に反省した。
団体さまは、シーン…として
隣のお友達とヒソヒソ話しを
始めた。
とんでもない空気である。
どうすれば良い?
どうすれば全てに○がつく?
幸せな食事をご提供したいのに、
殺伐とした雰囲気、一触即発 。
わたしは、
怒ったお客様を
早く帰って頂こうと、
全力のスピードで料理した。
5種盛りは2種盛りに、
パスタはちゃんこそばのように…
#冗談ですよ念のため
そんな時…
団体さまのお一人が、
つきたての金ごまを3袋、
怒りを露わにしている
お客さまへ持って行った。
「先ほどはすみません!
これ、お詫びに宜しければ…」
その人は、最初は怪訝だったが、
「あ、これ知ってるわよ。
良いの?」
「もちろんです。
どうぞどうぞ!」
わたしが、何も解決出来ず、
メインのお魚を生焼けで
盛り付けていると、
怒っていたお客様は
少しだけ笑顔になった。
お友達のお二人も笑顔になった。
そして全員が笑顔になった。
わたしは慌てて、
お皿に盛った生肉を
フライパンに入れ直した。
お坊さんの教えに、
「執着を捨てる」がある。
他人を自分の思い通りにしたい。
自分の都合や価値観から生まれた
思い込みを、執着を捨てる。
思い通りにはいかないけれど、
負の感情を、愛で調和し、
整えることは可能なのだと、
わたしはお客様に教えて頂いた。
ちゃんこそばパスタを、
作った事が情け無い…
心からありがとうございます。
坊主…
まだまだ修行が足りないなぁ…
だけど、わたしは、
世界中が坊主になっても、
絶対ロン毛にしてやる!!
あの時の、
坊主頭の僕に誓った。
あいしてる
上田慎一郎